デジカメ謄写入門
更新日:2024年1月5日
第1 デジカメ謄写の壁
デジカメ謄写には2つの壁があります。
1つめは、如何にキレイに楽に素早く大量の書類を撮影するか。
2つめは、如何に見やすく印刷するかです。
第2 撮影について
1 カメラについて
バリアングル液晶とリモコンシャッターが使用できるデジカメがベストです。
バリアングル液晶とは、立てたり回せたりできる液晶画面のことです。私は、キャノンのPowerShotG12 というカメラを使用しています。10年位前の機種で新品は買えませんが、中古だと2万くらいのようです。セミプロ使用で電池が鬼のように持ち、頑丈に作ってあるので選べば良質な中古があると思います。
現行機であれば6万円くらいからあるようです。
バリアングル液晶とリモコンシャッタ-により、椅子に座って、カメラに手を伸ばさずシャッターが切れるので疲れません。最低でも3秒に1枚程度の撮影は可能でしょう。つまり、体力が持てば1時間で1,000枚の撮影が可能です。

2 三脚について カメラを固定する三脚ですが、
HAKUBA デジカメ撮影スタンド 2段伸縮ポール 卓上 自由雲台 DSS-01
が便利です。デジカメを被写体の上に固定できる三脚です。1万円程度です。

上記の写真のように、液晶画面を確認しながら座ったままでシャッターが切れます。
撮影設定ですが、モノクロ印刷しても大して容量は減らない割に、見にくくなるので、JPEG圧縮のカラー撮影をお勧めします。
三脚使用なのでシャッター速度は1/30で十分、被写界深度を上げるためにできるだけ絞って、書類が変形しないよう、なるべく高い位置から真下を向いてズームして撮影してください。
第3 印刷について
JPEGの写真をPDFソフトで1つのPDFファイルにして、OCRを掛けただけで、ipadであれば長時間の閲覧に耐える記録を作成することが出来ます。
どうしても印刷したいときですが、カラーで印刷してください。モノクロ印刷をすると下地のグレーがきつく出て凄く読みにくくなります。
そうは言っても、カラー印刷はお値段がお高めです。そこで、私は「IrfanView」というフリーソフトを使用しています。これは、漫画をPDF化したときに画質を調整するのに使用されているソフトです。このソフトでコントラスト等を調整します。理屈がわからなくても画面上で目で見ながらの調整でなんとかなります。1枚を調整したら、その設定を同じフォルダの写真に一括して適用できます。これをすれば、モノクロ印刷で下地が白にできて見やすくなります。以下、同じ書類の撮影結果を示します。
①カラー写真をカラー印刷したものをスキャンした画像(被写体 判例六法professional)

②カラー写真をモノクロ印刷したものをスキャンした画像

③カラー写真をコントラスト調整してモノクロ印刷してスキャンした画像

第4 結語
これらの工夫で、劇的に見やすいデジカメ謄写が実現できます。お試し下さい。